ビッグ・アイズ

Big Eyes

2014年 アメリカ 106分

ドラマ

スカッ, 考えさせられる

満足度:8/10
実話を描いた、伝記映画。
日本では2015年に公開された作品。監督はティム・バートン。

1960年代のアメリカで一大ブームを巻き起こした絵画「ビッグ・アイ」。
アンディ・ウォーホルもその魅力を認めたそう。

ビジネスと芸術が相容れるのは時代・場所・カルチャーといった要素がうまく調合されたときのみ。

ビジネスが得意で芸術家になれない夫。
ビジネスが苦手で芸術家の妻。

最高のコンビネーションだと思う、のだが、、、

現実社会においても、どんなにがんばっても自分が自分でないような気がして、その先の一生まで続くと思って震えることはあるかもしれない。

自分が自分であることを証明することを決意したマーガレットの姿が素晴らしい。

と、これは作品を観た直後の感想。ティム・バートンの作品ということで深読みしてみる。

嘘をつき続けることでしか生きれなかったウォルターの姿は人間の欲深さ・執着さ・卑怯さが描かれ、嫌悪しつつも誰もが持ち得てしまう感情なだけにやるせない。

ウォルターが謙虚さと正直さを持ち合わせてマーガレットを愛し続けていたら、マーガレットはゴーストペインターであることを明かさなかったかもしれない。だが、ビジネスとして成功したかは分からない。

必要悪は成功までは必要な因子だが、成功後は取り除くべき悪しき過去なだけ。

ほんとうの作家は誰もがマーガレットだと理解しているのに、ウォルターは自分が描いたと死ぬまで言い続けた信条がいかなるものだったのか、そこに独りよがりの愛があったとしたらちょっとだけ切ない。

マーガレットは今も毎日絵を描き続けているとのこと。