イヴ・サンローラン

YVES SAINT LAURENT

2014年 フランス 106分

ドラマ

満足度:8/10
フランス映画。
有名ファッションブランド、イヴ・サンローランの話しということで、ついつい観てみた。
みどころは何と言っても、イヴ・サンローラン財団初公認作品であるということ。そして財団所有の衣装を貸し出ししていることだ。

観る人によっては、ストーリー展開が退屈に感じてしまうかもしれないかな。しかしながら、オープニングから最後まで、とても丁寧にシーンが織り成され作られていた。まるで映画の教科書的な作品。

どこまでが本当の話なのかは気になるところだったが、なんていうか、とても人間味のある作品でした。
人と人が関わるということは、理屈ではどうしようもできない事柄が絡まっていて、頭では分かっていても、そのとおりにはいかない。そんなことはよくあることだ。そうやって世界は作られてるんだから。理不尽は正義を歪めるけど真理なのかもしれない。

「ファッション」という商業ビジネスがなかったら、ぼくたちは今頃どんな格好をしてるんだろう。そして数百年後の人間は何を身にまとっているのだろう。
「芸術」という言葉が好きだ。「価値」は結果だが、「芸術」は結果に至るまでのすべてだから。それが資本主義という人間組織の中でショービジネスとなって、生活に溶け込んでいる。

パンフレットを読んで分かったこと。
監督インタビューから。
「サンローランがいかに苦悩と闘いながら素晴らしいクリエーションを残したかを描きたかった」
「これはフィクションでドキュメンタリーではない」

よく「実話に基づいたフィクション」とかいうフレーズがあると、どこまでが本当でどこが脚色なのか気になってしまうが、「フィクションだ」と言い切りながら、衣装は本物、というニュー・スタイルにはっとさせられた。