色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

村上春樹

文庫・新書

満足度:8/10
あっという間に読み終えた。
読みやすかった。
単純に「いい!」と言いきれない、タブーな要素を含む、らしい、と言えばよいだろうか。

「そんなことでいちいち悩んでもしょうがない」と一蹴しそうな心情が繊細に描かれている。

20歳前後の頃の自分の心情とだいぶ重なって、とても共感できることだらけだった。
ただ、これだけ人気があるということは、同感な人がたくさんいるのかな?とか思うと、社会はなんでこんなんだろう、と嘆きたくもなる。