ワン・デイ

23年のラブストーリー

One Day

2012年 イギリス 108分

ドラマ, 恋愛

ほっこり・心あたたまる, 泣ける

満足度:8/10
コテコテのラブストーリーなんだろな、と思った。
近頃は30代以上の大人のラブストーリーでないと観たいと思わなくなっているが、この作品はギリギリかな、と思った。

イギリス映画だし、アン・ハサウェイだし、上映当時観たいと思った感覚が残っていたし、とりあえず観始めてみる。

時代を遡る作品はよくある展開だが、これはさらに7月15日だけを切り抜いて映像化するという手法を取っている。23年分の7月15日が描かれている。時間の流れが分かりやすいと思いながら観ていると最後の最後で「あれ?」となってちょっと胸騒ぎがあって「えッ!」となる。

エマとデクスターをめぐるラブストーリー。
そんな展開あるはずない、という恋愛ドラマはよくある。ある意味、この作品もそうだ。でもその逆だってある。
結ばれない二人の関係の中で、思い合う、惹かれ合う、は分かる。思い続ける、惹かれ続ける、も分かる。
でも思い合い続ける、惹かれ合い続ける、ってほんとにあるんだろうか?

デスクターは正直であろうとしているのに他人から見たら眉をひそめられてしまう振る舞いをしてしまう。デスクターを溺愛する母親でさえそんな息子に苦言を呈する。それでもエマだけは本質を見てくれている。そんな関係性が本当に存在するとしたらどんなに素晴らしいだろう。

終盤でデスクターの父が母を想い語るワンシーンがぐっときた。
「忘れない」ということがどんなに残酷で尊いものかを想う。