2014.10
下北沢、ギャラリーカフェPIGA
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そこに確かにギャラリーカフェPIGAがあった存在証明。
2014年10月。ギャラリー・カフェPIGAが下北沢から消えた。
服に染み付いた酒とタバコとカレーの匂い。今は懐かしく思う。
下北沢駅北口の改札を出て1、2分歩いたところに”そこ”はあった。
現在、下北沢の再開発に伴い駅周辺は大工事中。かつて小田急線は地上を走っていたが、今はもう地下に移動されている。この北口も再開発が完成した際にどうなっているのか分からない。
確かなことは、2014年11月現在、下北沢駅北口の改札を出て1、2分歩いたところに”そこ”はあった、ということだ。
改札を出てすぐの角を曲がれば、百メートルほど先にたくさんの看板が見える。その中に”そこ”の看板が小さく見える。看板の明かりが付いていれば、”そこ”は開いているということ。付いていなくても、休憩か準備中かな、とりあえず”そこ”の前までは行ってみる。
“そこ”は地下にある。階段を降りたところにドアがある。ドア越しに中を覗き込む。あ、マスターがいる。扉を開ける。スチール風鈴の音色が優しく響く。その音色に気づいたマスターがこちらを向いて言う。「あ、かわさん」
「どうする?ビール?」
幾度となく交わしたカウンター越しのマスターとのお疲れの乾杯。もともと人見知りで、世間話が苦手なぼくは、そんな自分を知ってるかのようなマスターとの時間は、今にして思えば、とても貴重なものだった。
“そこ”はもうない。でも、ぼくの記憶にはこれからもずっと残り続けるだろう。
PIGA FOREVER
「かわさん」こと、たけたけ | 2014/11
